Nature Feature
アラバマの秋は、川の線を見るとぐっと面白くなる。
Hiroがアラバマの秋景色で印象に残ったのは、色づいた木々そのものだけではありませんでした。 もちろん秋の色は美しい。けれどそれ以上に魅力的だったのは、 その色が川の流れに沿って並び、ゆるやかな湾曲の中で景色全体のリズムを作っていることです。 ただ赤い、ただ黄色い、というだけでなく、色が水の流れに導かれて見えてくる。 そこにアラバマらしい秋の美しさがあります。
日本の秋は、山肌が一気に色づくダイナミックさで語られることがあります。 それに対してアラバマの秋は、もう少し穏やかです。地形の起伏も、川の曲がり方も、 景色の開き方もどこかやさしい。そのため秋の色も、空間を激しく染め上げるというより、 少しずつ景色へ深みを足していくように見えます。
とりわけ川の湾曲がある景色では、その深みがよく分かります。直線の川ではなく、 ゆるやかに曲がる川だからこそ、視線もまたやわらかく曲がり、木々の色も段階的に目へ入ってくる。 Hiroには、その見え方がとても上品に感じられました。アラバマの秋は、 派手に迫ってくるのではなく、気づくと好きになっているような景色です。